【シーズン2 最終397位 レート2071】思考停止カイリュービート
初めましての方は初めまして、そうでない方は、いつもお世話になっております。
と言いつつもブログ更新はおおよそ1年半ぶりになります、あぜるふです。
今回、まだ確定ではございませんが、初めてのレート2000を達成できたという見込みが立ったため、久々に記事を書こうかなと思い立ち、また、頑張ってくれたポケモン達の活躍を讃えるという意味も込めて、形として残す事にしました。
無論、自分よりも順位の高い方の記事の方が価値があるとは思いますが、一種の自己満、自分なりの嬉しさの表現として受け取っていただければと思います。
自己紹介はここでは割愛しますので、こちらの記事冒頭を参考にしてください。
構築経緯
...の前に少しだけ自分語りをさせてください。
月初めこそ「今月でこのルール終わりだし本腰入れて取り組んでみようかな」と思っていたのも束の間、リアルが多忙だった事、また来月ルールに向けたサブロムの進行及び古代パラドックスの色厳選に力を入れすぎたがために、環境への理解の乏しさやプレイングの劣化が露呈しなかなか勝てず、1月28日時点での順位は大体17000位あたりでした。
自分は昔から、やれ択勝負だ、やれ読み勝負だ、というのが本当に苦手です(もっと言うと深読みしがちなので素直に動かれて負ける事が多い)。そしてシーズン終盤のこの劣勢である。そんな中で半ば自棄になり、
「テラス択をしたくないのなら、こちらは初手テラスで一方的に圧力をかけてゴリ押せばいい。」
「今から色々策を練る時間も無いし、最後の希望をこの構築に懸けよう。これで爆死したらそれはもう仕方ない。」
という考えで組んだのが今回の構築です(ここから本題)。
まず構築の全体図としてはこんな感じです。
まず初手テラスで殴り込むという事でアタッカー役を誰にするかですが、これはカイリューですんなり決まりました。
理由としては、
・マルチスケイル+テラスタルによる圧倒的行動補償
・飛行テラバの高い一貫性及び高火力
・現環境のカイリューの母数は竜舞やアンコールのような積みや搦手を多用する耐久振り型が多く、今なら鉢巻カイリューへの警戒が薄くなっているのではないかという憶測(ここが一番重要だった)
前期の上位構築記事を眺めていて、同じコンセプトのカイリュー入りの構築を見つけたのでそれを流用させていただく形でエースが決まりました。
初手テラスが動きの本筋となるため、残りの5匹はテラスタルせずに強いポケモンから考える事になります。
そんな中で真っ先に思いついたのがコノヨザルです。
スカーフ命懸けによる高い1:1交換性能に目を付けました。最近のコノヨザルは起点作り役が最もメジャーであり、次点でもビルドレイン型が多いので意表を突けるのではないかと思い採用しました。何より意識外からのスカーフ命懸けほど恐ろしい物は無いです(個人の感想)。
次に相手を1匹持っていく性能が高いポケモンとしてミラコカウンター型トリトドンを採用。
ここまでの3匹を基本選出としました。
次に、上記3匹ではセグレイブ入りにどうあがいても勝てないのでヘイラッシャを採用。
次に、確実な行動補償があり、カイリューでは突破が困難なポケモン及び相手のカイリューへの回答としてミミッキュを採用。この子は自分でも結構気に入っている秘密兵器に仕上がりました(詳細は後述)。
最後の一枠は、有象無象の特殊アタッカーを見れるポケモンとして、最初はドオーを採用していました。
しかし、
・受けループ系統への対策が甘い。
・一定数存在した身代わりや挑発を持ったサザンドラに逆に起点にされる事が何度かあった。
・そもそもあまり選出できなかった。
以上の理由から、受け系統に強い(と思っていた)珠両刀ドラパを途中でドオーと交代しました。
以上6匹のパーティで、最終3日間を戦い抜きました。
単体解説
コノヨザル
テラスタイプ:ノーマル
持ち物:拘りスカーフ
特性:やるき
性格:陽気
実数値(努力値):215(236)-141(44)-100-×-110-152(228+)
技:憤怒の拳/インファイト/蜻蛉返り/命懸け
調整意図:
H...H種族値108までのポケモンをHP満タンの命懸けで倒せるライン
S...最速FCロトム抜き
A...余りで出来るだけ高く
本構築の必殺仕事人です。カイリューが辛い相手を確実に持っていたり、終盤でのスイープや残数2:1状態での命懸けによる確実な詰め等、非常に強い子でした。やはり起点作り型に世間の注目が向いていたのかスカーフ命懸けが警戒された場面も非常に少なく、役割を遂行できた機会が非常に多かったです。
基本的には命懸けで無理やり1匹倒すのが仕事ですが、欠伸の一貫切りや狩り残しの処理などの役割を担う事もあったため、安易に命懸けを打って切っていいかどうかの判断はそこそこ難しかったりもしました。
余談ですがエースがカイリューなのにこの子が1番目なのは、選出画面で「初手コノヨ展開→カイリューによる詰め」ムーブだとワンチャン誤認させられると思ってこうしました(狡い)。
テラスタイプ:飛行
持ち物:拘り鉢巻
特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り
実数値(努力値):175(68)-204(252+)-116(4)-×-121(4)-123(180)
技:逆鱗/テラバースト/地震/神速
調整意図:
下記構築記事参照(無断転載なので報告等ありましたら対応します)
本構築の絶対的エース。基本的に初手から惜しみなくテラスタルを切って盤面を荒らしていきます。鉢巻テラバの火力は凄まじく、H4振りサーフゴーやH252振りFCロトムあたりなら半減でもかなりの確率で2発で倒す事が出来ます。何よりこちらが耐久振りだと想定して相手が動いてくる試合が多々あり、鉢巻は本当に読まれなかったので環境的にも非常に追い風な印象でした。またカイリューミラーで一度も素早さ勝負で負けた事も無かったので、マルスケを盾にした受け出しを許さない所も強かったです。
テラスタイプ:毒
持ち物:気合いの襷
特性:呼び水
性格:図太い
実数値(努力値):217(244)-×-132(252)-112-104(12)-59
技:冷凍ビーム/カウンター/ミラーコート/自己再生
調整意図:
特になし
強いて言うなら襷なしでもカイリューやドドゲザンなど高火力物理を1発耐える狙いで物理耐久重視
積み展開に対する見えないストッパー。最近のトドンは粘着+隠密マントによるキョジオーンやトリック対策役としての印象が強いのか、これも滅多に読まれる事はなく強かったです。とはいえこちらの立ち回りの都合上、上位に行けば行くほど通用しにくく感じた事や、積み相手のストッパーとして見た時後述のミミッキュと役割が被りがちだった事もあり終盤につれて選出機会が減った印象です。それでも選出すれば確実に仕事してくれて、頼りになる子でした。
攻撃技は他にヘド爆や大地も試しましたが、ドラゴンに対する打点として最終的に冷ビに落ち着きました。氷4倍ドラゴンに対して十分にダメージを稼げるのと、終盤サーフゴーが飛行テラスだらけだったので大地警戒でテラス切ってきた相手に偶然刺さった、といった事もあり結果的に正解だったと思います。
ドラパルト
テラスタイプ:ノーマル
持ち物:命の珠
特性:クリアボディ
性格:無邪気
実数値(努力値):163-141(4)-95-152(252)-85-213(252+)
技:ドラゴンアロー/流星群/シャドーボール/不意打ち
調整意図:
ドラパミラーで負ける可能性を減らすために最速
諸説枠。元々受けループ対策になると思って採用した子でしたが、ドヒドイデやキョジオーンあたりに普通に受けられて終わってしまい、自分の見通しの甘さを痛感しました。またサーフゴーもスカーフが多く何も出来ずに倒される場面が多々あり思ったように動かす事があまり出来ませんでした。とはいえ終盤のスイーパーとしては優秀だったのと、鈍足気味な本構築においてマスカーニャやガブリアスといった高速寄りのポケモンを上から叩けるのは貴重だったので結局最後まで抜けませんでした。
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:レッドカード
特性:化けの皮
性格:陽気
実数値(努力値):131(4)-142(252)-100-×-125-162(252+)
技:じゃれつく/呪い/道連れ/挑発
調整意図:
特になし
本構築最高の秘密兵器。化けの皮とレッカの相性が良い事は昔から言われてはいますが、実際対戦においてこれを警戒するのは相当難しいと思います。主にカイリューやクエスパトラといった積みアタッカーに対して投げて流すのが役目です。また、ヘイラッシャやラウドボーンといったカイリューでは辛い物理受けポケモンを挑発+道連れによって無理やり倒す事もできます。道連れも警戒される事はなく、自分より遅くてかつ先制技が無い相手であればほぼ確実に1:1交換に持ち込むムーブが可能でした。
相手の先手攻撃でレッカ発動→裏のサザンドラを引きずり出してじゃれつくで強制出落ちさせるムーブを何度かかましており、その度に主は爆笑したし、そこで一度もじゃれつくを外した事も無かったので本当に自覚のある子でした。逆にスカーフサーフゴーを引きずり出して返り討ちに遭う事もしばしばあり、そこは反省点です。
ヘイラッシャ
テラスタイプ:草
持ち物:食べ残し
特性:天然
性格:腕白
実数値(努力値):257(252)-120-171(164+)-×-97(92)-55
技:ウェーブタックル/雪雪崩/欠伸/守る
調整意図:
下記構築記事参照(無断転載なので報告等ありましたら対応します)
セグレイブ入りに対する選出率100%、それ以外への選出率はほぼ0に等しい完全なる対セグレイブ専門業者。やはりいつ見てもこのポケモンの物理耐久には驚かされるばかりです。雪雪崩はガブリアスを迅速に処理できたり、カイリューに大きく圧をかけられるのが良かったです。何なら最近のガブは鉢巻が多く受けが間に合わないケースも多いので、地割れよりも確実に仕留められるこちらで正解だったと思います。
余談かつ人による所はあるとは思いますが、自分はウェブタ+地割れ+補助技@2(特に欠伸+守るの場合)の技構成が好きではありません。理由としてはドラゴン対面で「地割れしかやる事がない」状態が頻発するからです。なので自分としてはこのポケモンを使うならウェブタの他に雪雪崩や地震、ボディプレあたりの安定して殴れるサブウェポンを入れたいと思ってます。
基本選出
記事の冒頭で「カイリュー+コノヨザル+トリトドン」を基本選出とする事を想定してパーティを組んだと言いましたが、前期に引き続きあまりにもカイリューが多かったので大体の試合の選出は
になってました。カイリューがいなかったり、ステロ役不在or撒かれなさそうな時はトドンを出す事もある、といった感じです。
その他で言うなら受けループ相手には
セグレイブ入り相手なら
・カイリュー+ヘイラッシャ@1
でした。カイリューは堂々の全試合出場でした。本当にお疲れ様。
重かったポケモン・構築
・HBサーフゴー
→前述したように耐久振りの甘いタイプなら半減でもゴリ押せるのですが、ガッツリ物理耐久に回されているとテラバが3割ほどしか入らず安定して受けられるのと、鉢巻地震をも耐えてくる事が本当に辛かったです。
・スカーフサーフゴー
→初手から出てきていきなりトリックでスカーフを押し付けてくる分にはまだいいのですが、こちらはサーフゴーを受けられるポケモンがいないので終盤に出てこられると綺麗にスイープされて負けます。というかシンプルにサーフゴー全般が重いです(超欠陥)。トドンの呼び水が役に立った場面が少なかったので粘着にすればよかったと後悔しています。
・アーマーガア
→前期一瞬来ていたアマガドオーブーム以来一切音沙汰無かったので切っていましたが終盤何故か増え始めて普通に困りました。カイリューの逆鱗の枠を炎パンor雷パンにしてもよかったのかなと思ったり。
・受けループ全般
→構築見ての通り誰も崩せません。当たった回数こそ2回だけでしたが両方とも負けました。アマガ入りのやつはもはや初手降参レベル。2回で済んで幸運だったとも言える。
結果
シングルバトル 最終397位 レート2073
TN あぜるふ
最後に
自分はガチ対戦に手を出し始めたUSUMの頃からずっとレート2000入りを目指してポケモンに取り組んできました。剣盾の最後の方で伝説戦に嫌気がさして対戦から身を引いていた事もありまだまだブランクだらけで、走り続けられる体力もメンタルも取り戻せてはいません。現にシーズン2も、最終日の朝に催眠ゲンガー+ギロチンドゲザというとんでもないテロに遭い(結果としては全て避けて勝ちましたが)、完全にメンタルがやられてしまって結局それ以上は潜りませんでした。とはいえ、剣盾シーズン2のレート2000ラインが610位であった事を考えると、おそらくレート2000に乗せられた可能性は高そうなのと、最終順位も過去最高を更新できたので、結果には満足してます。後は正式に発表があるまで祈るだけです。
最終3桁を達成できたので、次の目標は最終2桁としておこうかなと思ってます。しかしそろそろリアルが本当に忙しくなってくる時期に差し掛かってきてるので、無理のない程度に引き続き楽しんでいきたいと思います。パラドックス環境も楽しみです。
2月1日 21時20分追記
レート2000達成が確定し、ついに長年の悲願を達成する事が出来ました。嬉しすぎて感情の整理が出来ずどう言語化していいのかも分かりませんが、とにかく嬉しいです。
今後も無理のない程度に精進していきたいです。
拙い文章ですが、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!
構築の事で他に気になる事ございましたらTwitter@azuf_azelf_1001までお気軽にご連絡を
普段DM閉じてるので固定ツイにでもリプしてくだされば対応いたします。
ではでは〜👋